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三好不動産 シェアード・モビリティと提携 管理700棟に電動バイク 居住5km圏移動スムーズに

 三好不動産(福岡市中央区、三好修社長)はこのほど、シェアード・モビリティ・ネットワークス(東京都港区)と提携した。三好不動産が運営する総合シェアリングサービス会社の「TOKYO β(ベーター)」を通じて管理物件に電動バイク「Shaero(シェアロ)」とシェアリングステーション(充電ポート)を順次設置していく。1棟当たり4~8台を設置する。既に7月25日時点で199棟に設置済み。今後、毎月30~40棟ずつ導入し、23年中に都内700棟への設置が完了する見込みだ。

 電動バイクはコンパクトな折り畳み式で、ちょっとしたスペースがあればステーションが設置できる。都市部で3~5キロ圏(地下鉄3~5駅分相当)の移動手段として最適とし、入居者の利便性と満足度の向上につなげる。

 スマートフォンと原付免許があれば誰でも利用できる。「原付免許が必要なのでヘルメットを着用する。そのためステーションの上部に未使用のヘルメットを設置し、それをかぶり出発するルールになっている。返却時はステーションに設置している使用済み袋にヘルメットを入れる仕組みだ」(三好不動産)。

 電動バイクは電気代およそ10円分のエネルギーで30キロを走行する。従量課金制は基本15分で200円。乗り放題プランでは1日プラン(24時間)が2000円、30日間プランを2万円とする。乗り放題は車両の変更が可能だ。

 TOKYOベーターでは東京都内を中心に1083棟(1万4447部屋)を展開している。大きな特徴は3つ。(1)敷金礼金無料・家具家電付き、(2)一部物件を除き性別不問で入居可能、(3)最短数カ月で他エリアの同ブランド物件に住み替え可能だ。

 入居者は20代~30代が9割以上を占めており、外国籍が35%を占めている。家賃水準は3万~7万円台で周辺相場より安価に抑えている。