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大言小語 要領のよさも大切

 暑くなっても一向にその鳴き声が聞こえなかったセミもようやくうるさくなってきた。本紙も今週が夏季特集ということで、一年の半分以上が過ぎ、今年もラストスパートへと向かっていく。

 ▼まだ5カ月近く残っていてラストスパートとは気が早いのではと思われるかもしれないが、実はこれからの時間の経ち方がものすごく早い。もっと言うと、10月第3週の宅建試験を迎えるとそこから先は1月もないように感じるのが我々編集部だ。宅建試験から始まる住宅・不動産関連の資格試験が毎週のように行われ、再現問題や解説を編集していくと、気付けば12月中旬。もう今年も終わりとなる。

 ▼その宅建試験だが、申し込み受け付けが締め切られ、本番を迎える。バブル時代前までは、「宅建試験は申し込みをしてから学習を始めてちょうどいい。私なんか毎年そうしてる」というオヤジギャグもあったが、最近の問題は難しく、よほど効率よく、しかも要領よく学習しないとそれでは間に合わない。

 ▼では、学習時間を取っていればいいかと言うとそういうものでもなく、全問正解を目指すべく、10年に1回しか出題されない項目にまで正解しようと手を出すと、広げすぎが致命傷になる。その点、今から始めて、頻出項目だけに絞ったほうが良い結果を出す可能性もあるだろう。あまりいい意味で使われないが、試験には要領のよさも大切だと思う。