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カラーアンドデコ 〝CG〟で魅力引き出す 物件写真にインテリア合成

 カラーアンドデコ(東京都港区)は、不動産物件の空室の写真に3DCG(3次元コンピューターグラフィックス)で表現した家具などを合成するサービス『バーチャルインテリア』を提供し、全国の大手・中小1300社超に利用が広がり、提供先を伸長させている。入居者に新たな生活を想像してもらえるよう〝ホームステージング〟の観点で、物件が本来持つ魅力を引き出している。

 住まいの入居者や購入者の募集に際し、現実の空室に家具などを配置して住空間を演出する「ホームステージング」が普及するが、手間やコストが掛かる。「VR(仮想現実)ホームステージング」は室内に家具がないため、生活感がなく〝これからの暮らし〟をイメージしづらい。そうした課題感を同社は解消する(https://coloranddecor.co.jp/  問い合わせ先:03-6555-4214)。

 スマートフォンやデジタルカメラで撮影した物件写真と間取り図から、実際に市販されている〝正しいサイズ〟に基づき再現したインテリアをCGで加え、物件広告写真を制作する。現実の不動産とCGの空間演出を融合させる。要望に添って柔軟に〝カスタマイズ〟に対応する。不動産ポータルサイトに掲載する物件情報写真などに使える。

 賃貸・売買仲介、管理会社やディベロッパー、物件オーナーの「訴求対象のターゲット層に合わせてインテリアプランナーが動線や家族構成も想定しながら家具や雑貨も加え、高品質なデザインで〝空間コーディネート〟する」(同社・広報の遠藤初菜氏)。

 また、同サービスプランをよりライトにした新プラン『カラデコファスト』の提供を7月4日に始めた。デザイン済みの複数のパターンから選べ、従前の制作期間5営業日を「最短3時間」にして、短納期と低価格を実現した(写真)。

 この2つのプランでCG化した家具は現実空間にも設置でき、「家具付き賃貸物件」などで訴求する際に使える。

 更に8月には、戸建てや分譲住宅向けの『カラデコ360』の提供も始める。住空間を3DCGで制作し、実際に歩くかのような〝ウォークスルー〟機能を搭載し、より具体的に、新生活に思いを巡らせてもらうようにする。

 同社代表取締役の加藤望美氏は、「前職を含めて13年から、日本初のホームステージングをビジネスとして展開している。入居前にCGで〝体験〟し、新たな暮らしを描いてもらいたい。〝望む暮らし方から不動産を選ぶ〟文化をつくりたい」と話している。