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セミナー SmartHR 多様性を実現する  視覚障がい者の入社手続き

 SmartHR(東京都港区)は、『労務管理におけるSmartHRのアクセシビリティ』と題し、働く人の多様性の実現する「入社手続き」などの方法を考えるウェブセミナーを5月に開催した。

 当日のセミナーは、視覚障がい者が新しい会社で働き始める際に、最初に向き合う問題の「入社手続き」を軸に、その円滑な方法を紹介した。従業員情報の登録の場面では、紙に書かれた文字を読んで理解した上で必要事項を記入する必要がある。そのため、視覚障がい者のためには、人事労務担当者が必要事項を読み上げ、口頭で聞いた情報を代筆するなど負担感がある。

 そこで、同社提供のクラウド人事労務ソフト『SmartHR』と合わせ、一般的に普及し始めている音声読み上げ機能ソフト「スクリーン・リーダー」を利用者側の端末で使うことで、人事労務担当者や視覚障がい者の双方にとって簡便で活用しやすい環境になる。多様な人材の採用には、「誰でも簡便に情報につながる〝アクセシビリティ〟の観点が大切な要素となる。音声読み上げ機能ソフトは、紙書類の情報を音声で読み上げ、視覚障がい者の情報登録や画像の添付などの操作を支援できる」と説明。「手間な手続きを最新技術で実現できるならば、運用面でカバーしない。アクセシビリティの機能は、視覚障がい者も自分のペースで手続きしやすい」と強調した。