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STANDARD DXセミナー 自走できる組織を 

 法人向けDX支援のSTANDARD(東京都千代田区)は、『〝失敗事例〟から見るDXの本質的な進め方』と題して、具体的事例を交えて解説するセミナーを3月4日に開催し、ウェブで配信した。

 ある大手製造企業は、「最終目的を明確化せずにデータベース化し、結局は顧客サービスで生かせなかった」。ある医療関連企業は、「〝何かできそう〟と見切り発車し、より明確なテーマが分かった時には、当初に開発したシステムが使えずに無駄な投資になった」と紹介。DXは、「短い開発期間でリスクを最小化しながら、その試行錯誤を繰り返す〝アジャイル思考〟がポイント」と強調した。

 海外に比べ、「経営層が理解せず、主体性なく関与も弱い。事業戦略に基づく投資判断が不明確」と指摘。IT企業の外注先に依存せず、「自走できるよう現場からアイデアを発信する人材育成や組織づくり、意識改革した企業が成功している」と解説した。