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ボルテックス「VORT赤坂2」 東京・赤坂で区分オフィス発売 特区の発展性に強み

 ボルテックスは東京都港区赤坂で新築オフィスビルを取得し、3月1日から区分所有オフィス「VORT赤坂2」として販売を開始した。併せて、各フロアのリーシングにも注力。ブランド力のある赤坂エリアながら、比較的閑静で新築オフィス物件の少ない地域に立地しており、将来的な街の発展などもにらんだニーズと希少性を強みとしている。

 「VORT赤坂2」は東京メトロ千代田線赤坂駅から徒歩4分のほか、同銀座線・丸ノ内線赤坂見附駅からは徒歩8分の立地。建物は鉄筋コンクリート造・地上8階地下1階建てで、延べ床面積は約1130m2、22年1月竣工。施工は日本建設。

 総戸数は10戸で、地上1階(1戸、約200m2)および地下(2戸、約90~95m2)は店舗エリア。2~8階は1フロア1戸のオフィスフロアとし、基準階の占有面積は約92m2となっている。

「眺望も大きな魅力」

 赤坂エリアは「アジアヘッドクォーター特区」に指定され、海外企業の誘致などが進められているほか、赤坂駅前で三菱地所、TBSホールディングス、東京地下鉄(東京メトロ)による大型再開発事業も計画されており、今後も発展が見込まれている。更に、同物件は大型複合施設「赤坂サカス」の北側に位置し、駅近ながら比較的小規模な建物が立ち並び新築のオフィス・商業ビルも少ない区域に所在。こうした特徴から、同社は立地的なニーズ・希少性を訴求点の柱としてリーシングと販売に力を入れている。

 またコロナ禍を踏まえ、エレベーターに非接触仕様を採用しているほか、同社が取得後に光触媒による抗菌処置を実施。セキュリティ面なども重視しており、近年のオフィスへのニーズに応じて利用者の安全性・快適性向上に努めた。加えて、近隣では比較的高層でガラス面の大きな建物のため、同社の広報担当者は「赤坂の街に面した上層階の眺望も大きな魅力」と強みを語る。

店舗は満床見込み

 区分所有オフィスとしての発売以前から、店舗エリアでは既に全戸に対し飲食店などから入居申し込みがあったほか、オフィスフロアでも一部で入居希望が見られるなど、順調にリーシングが進んでいる様子がうかがえる。同社は早期の入居契約・満床稼働を目指し、円滑な販売につなげていく構えだ。