マンション・開発・経営

TIS レイ・フロンティア 人の流れや行動を分析

 TIS(東京都新宿区)は、レイ・フロンティア(東京都台東区)と協業し、都市開発事業者や不動産管理事業者など向けとして、人の流れの行動分析を行う『ロケーションデータ分析販売サービス』の提供を1月に始めた。

 TISが運営する全社統合型マーケティング基盤『TIS MARKETING CANVAS』のサービスの一つとして提供する。消費者が個々に持つスマートフォンから収集する位置情報のビッグデータを活用。平均3~5秒ごとに取得する位置情報に基づき、個人を特定しない形に加工する。行動経路や滞在時間、性別、年齢、居住地などのデータを可視化し、それらの行動データと、特徴を分析したレポートを提供する(イメージ図)。

 スマートシティや移動方法の自由度を高める「MaaS」など都市計画の立案に際し、人の流れや移動手段のシミュレーション、パーソントリップ調査に使える。入居テナントの来店者の属性や立ち寄り場所を可視化して分析でき、不動産管理業務の効率化に期待できる。

 また、「位置情報を活用したいが、何ができるのか分からない」「集計データのビジネスでの活用方法のイメージがわかない」などといった声にも応え、分析のノウハウなどを提供する。新規事業の企画、不動産や商業施設の管理運営などの業務に対しては、専門アナリストが課題の抽出から実際のデータの活用方法までをトータルに支援する。