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マネーフォワード SaaS一元管理 「シャドーIT」防ぎ、ID発行など適正に

 金融系のデジタル最新技術のフィンテックサービスを提供するマネーフォワード(東京都港区)は、「SaaS・クラウドサービス管理」の支援事業に新規参入して、SaaS管理サービス『マネーフォワード IT管理クラウド』(ベータ版)を開発した。企業で普及が進む外部のシステムサービスを利用する「SaaS」の導入から、そのIDの発行や削除まで、容易に一元管理ができるサービスを提供していく。

 現在、業務効率化や生産性向上を目的に「SaaS」のサービスを導入する企業が増えている。ただ、それらが従業員や部署ごとで利用されており、管理者の目が届かない〝シャドーIT化〟(今週のことば)が問題視されているという。入退社時のID管理が適切にできずに、重複課金などの課題も発生している。情報システム部門の業務負荷の増大の一つの要因になっている。そこで同社では、2月に設立した新会社「マネーフォワードi(アイ)」を通じ、これら課題を解消する管理支援サービスを始めた。

 新サービスは、「SaaS」のID発行や利用の状況を可視化して、一覧表示できる。退職者のIDを自動で検出して、入退社時のID発行や削除の管理を容易にする。今後の機能ではその〝シャドーIT〟の検出をはじめとして、同サービス上から「SaaS」のID発行や削除も可能にする。また、「SaaS」のコストの可視化とその管理や、コスト削減の提案などの通知機能も実装していく。

 新サービスの「正式版」の提供を始める21年内には、100以上のサービスと連携させ、導入企業の各社内での一元管理を可能にする。