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空き家問題は地域が解決 Rsmile・上天草市・古民家協熊本が協定

 Rsmile(東京都中央区)は、上天草市(堀江隆臣市長)、古民家再生協会熊本第一支部(熊本市北区)の3者で、空き家の課題解決に向けた相互連携・協力を始める。地域住民と空き家を最新技術でつなぎ、地域と共に、生活環境の保全や雇用の創出にも取り組んでいく。

 同社は、物件の掃除や目視点検などといった不動産会社の「軽作業」の発注と、地域住民の「働くニーズ」の受注をスマートフォン一つでマッチングするワークシェアリングサービス『COSOJI』(こそーじ)を運営している。今回、この仕組みを生かす。

 3者は、空き家情報や、その管理ノウハウ、地域住民の情報を持ち寄る。空き家の所有者が地域住民へ点検作業や掃除などを依頼できるようにする。地域にとっては、新たな雇用を創出する機会となる。空き家問題に関心を持ってもらい、空き家発生の抑制を所有者、不動産会社、地域住民と協力して考える。「空き家バンク」への登録数を増やす効果も狙っている。

 同市は、全国的な空き家問題の高まりや、コロナ禍での地方移住の機運などを背景に、20年度だけで「空き家バンク」の物件登録が25件に上り、このうち、22件で成約した。空き家対策が進んで移住者が増加傾向にある中で、移住の可能な物件数が不足し、ニーズのミスマッチも発生している。これらの課題感を解消しながら、地域の活性化にも寄与していく。3者は6月25日に連携協定を締結した。