総合

大言小語 女性塾の経営者たち

 不動産女性塾(北澤艶子塾長)

はコロナ禍ということで、初めての〝オンラインサロン〟を3月16日に開催した。「コロナの時代、女性経営者としてどう取り組んでいるか」をテーマに、7名の女性理事がリレー形式でメッセージを発した。その後は全国から参加した会員が30秒ずつの近況報告を行った。

 ▼合計52名の会員が参加したが、形式張った雰囲気がなく、まさに温かいサロンで、久しぶりに顔を見ることができた喜びを分かち合う会となった。とかく、理屈と理論の開陳になりがちな男性中心の会議に比べると、なんともさわやかな空気で、この世に対する女性ならではの優しい目線があふれていた。

 ▼昨今、女性の社会進出や女性の特性をめぐる議論がかまびすしいが、要するに男女がそれぞれ欠けている部分を自覚し補い合っていくという姿勢が一番大切である。男性中心の世の中が続いていることは確かだから、傲慢さや己の欠陥を知る努力を怠ってきたのは男性のほうではないか。

 ▼7名の理事はメッセージでコロナで何を感じたか、何に気付いたか、コロナから何を学べばいいのかということを率直に語り、そこから今後、会社をどうしていくかについて、極めて具体的に方針を述べていた点で共通していた。そこに、なんと言えばいいのだろう、女性経営者ならではの〝柔軟な決断力〟を見た思いがして、ある種の感銘さえも覚えたのである。