大和ハウス工業は5月1日、愛知県小牧市のマルチテナント型物流施設「DPL小牧」の稼働を開始した。名古屋高速11号小牧線「堀の内出口」から約2.2キロ、「豊山南出口」から約3.4キロ、「堀の内入口」まで約2.3キロ、「豊山南入口」まで約2.8キロに位置する敷地約8万5716.62平方メートルに、延べ19万2385.22平方メートルの5階建てを今年4月に竣工した。最大25社が入居できる。
名古屋市の外周部を通る名古屋環状2号線に近接し、物流適地の一つである神奈川県厚木市から約300キロ、大阪市から約180キロに位置し、関東・関西地域への中継物流拠点としての機能のほか、東海・北陸地域にも3時間30分以内に輸配送が可能となる見通し。
BCP対策の一環として免震システムを導入し、地震発生時の早期復旧を図った。また、施設全体で195台分のトラックバースを用意すると共に、トラックが各階に直接乗り入れが可能なダブルランプウェイ方式を採用。上りと下りの動線を分離することで、トラック同士の交差や渋滞の回避を図った。
また、愛知県内のスーパーマーケットにおける生鮮食品や冷凍食品などを保管する冷凍冷蔵倉庫の需要の高まりを見込み、特別高圧受変電設備を施設内に設置。1階に冷凍冷蔵スペースの設置を可能とした。
更に、施設内には従業員向けの保育所(最大36人受け入れ可能)をはじめ、カフェテリアや無人コンビニエンスストア、休憩スペースを設け、テナント企業従業員の労働環境整備の支援を図った。
1区画当たりの賃貸面積は約4970平方メートル(事務所を含めると1区画約5170平方メートル)から。小規模の物流事業を検討している事業者のニーズにも対応できる。