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大言小語 世界に誇るべきは

 南半球で初開催となったリオデジャネイロ五輪の熱戦が連日、繰り広げられた。ちょうど12時間という時差があり、夜は遅くまで、朝は早くからテレビ中継にくぎ付けになった人も多かったに違いない。

 ▼序盤の日本柔道のメダルラッシュに始まり、終盤に差し掛かってからも日本選手たちのメダル争いは途切れることなく続いた。新技や4連覇といったビッグニュースもさることながら、バドミントン、レスリングの女子決勝戦では日本選手の手に汗握る逆転劇が繰り広げられて、世界中の人たちの注目を集めたはずだ。

 ▼今大会で改めて気付かされたことは、日本の女性選手たちの底力と頼もしさだ。日本は、先進諸国の中でもかなり、女性の社会進出が遅れているとされる。女性が能力を発揮でき、活躍できる環境を整備するための女性活躍推進法が制定されたばかり。そううした国とは思えないほどの女性の活躍ぶりが目を引いた。続いて9月に開催されるパラリンピックでも、日本女性選手の一層の活躍が期待される。

 ▼リオ五輪からバトンを受ける次期開催地である「東京」が、これから世界の注目を集めることになる。ウナギ上りだった訪日外国人数にも拍車がかかることだろう。「世界に誇れる東京へ」との機運が高まりを見せているが、それに加えて「日本女性」を世界に誇るべきではないだろうか。