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大言小語 今年のGW

 カレンダーを眺め、今年のゴールデンウイーク(GW)の〝中途半端さ〟を嘆いた人も多かったのではないだろうか。カレンダー通りだと、3日休んで1日出勤、再度3日休んで1日勤め、そして最後に2連休。何とも「間が悪い」。中には有給休暇を使い、10連休を楽しんだ人もいたか。ただ、周りを眺めると、有給を使っても片一方の1日のみという人が多かった。何とも、日本人らしいと言えば日本人らしい。ちなみに来年のGWは、月曜日と火曜日が出勤日となる。

 ▼日頃の疲れを癒やした人、普段できない家族サービスにすべてを捧げた人など、それぞれ思い思いに過ごしたことだろう。ただ、熊本地震の被災地を思うと何とも言えない気持ちになる。楽しむどころか、これまでの〝日常〟がほど遠い状況だ。GW中も大きな余震があった。書き入れ時だったはずの観光地は、被災地だけでなく九州全域でキャンセルが相次いだと聞く。

 ▼そんな中、多くの支援やボランティアが被災地に集まっている。行政も休み返上で復旧に向けて奔走しているようだ。まだまだ時間はかかるだろうが、まずは一刻も早い日常生活の回復を祈らずにはいられない。

 ▼改めて、災いは予期せぬ時期、場所で起こるものだと考えさせられた。九州地方で、これほどの大地震が起きると誰が予想しただろうか。「備え」の大切さについて、いつも以上に考えさせられたGWだった。