政策

大言小語 冷房に慣れた体

 猛暑日の連続記録が更新されるなど、今年の8月上旬は本当に暑い日が続いた。熱中症で病院搬送された人も多く、まさに「危険な暑さ」だった。夜になっても気温は下がらず、毎日冷房をつけたまま寝ていた。以前、冷房をつけたまま寝ると、朝起きたときに「だるさ」を感じていたが、最近は感じなくなったような気がする。冷房の中にいることが当たり前になり、睡眠中の体も冷房に慣れたということか。

 ▼全身に多くの脂肪をまとってしまったせいか、単に代謝がよいからか分からないが、自分は人よりも汗っかきだ。特に移動中は大変で、立ち止まった瞬間から大量の汗が流れ落ちる。そんなとき、冷房の効いた地下鉄は快適な空間となる。しかし、同じ地下鉄でも異常に暑い駅、列車がある。理由は定かではないが、暑さに耐えていたとき、東日本大震災発生後の夏に起きた電力不足のことを思い出した。

 ▼原発が停止し、電力が不足。電力使用のピークシフトが求められ、弱冷房化など、様々な対応がなされていた。しかし、猛暑日が記録的に続いた今年、電力不足が話題にならないことには疑問を感じる。

 ▼地下鉄に詳しい友人によると、路線や駅による暑さの違いは昔からかなりあるようだ。ここ数日、驚くほど涼しい日が続く。夏の終わりと共に、冷房に慣れ脂肪で覆われた体を元の体に戻していきたい。