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大言小語 廃駐車場ビジネス

 今年もマンション管理を巡って様々な問題の解決が求められることになるだろう。その1つに機械式駐車場の空きの増加と維持管理費の問題がある。駐車場代は管理組合運営の重要な収入源であるが、空きが増えるとその収入が減る一方で、維持管理費の重さが際立ってくる。数年前から管理会社に寄せられる管理組合の相談の上位にくる問題である。「どう対応したらいいのか」と。

 ▼問題発生の要因は、長引く不況と給与所得の減少、入居者の高齢化の進展、加えて若者の車離れである。わずか15年ほど前までは、郊外の一般需要者向けのマンションでも、駐車場の確保は売れ行きを左右する重要なポイントだったし、厳しい付置義務を課した自治体もあった。ところが、今は昔である。

 ▼都内の総戸数約160戸で設置率8割のマンションは昨秋、機械式3段駐車場の半数ほどを撤去、一部を埋め戻し、約40台分を削減した。その工事を競争入札で受注した業者は慣れたもので、工事の手際は良かった。恐らく相当な仕事量をこなしているように見受けられた。

 ▼「廃駐車場ビジネス」が成り立つかは不明だが、多くの管理組合がその問題に悩んでいる現実がある。一昔前の常識では考えられない需要である。駐車場を削減する一方で、それに代わって必要になってくるものがあるはずだ。それは何か。新しいビジネスが生まれる予感がする。