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大和物流、「DPL掛川」内に静岡県初の物流センター開設

 大和ハウスグループの大和物流(大阪市西区、杉山克博社長)は、大和ハウス工業が静岡県掛川市の南西郷工業団地内に開発したマルチテナント型物流施設「DPL掛川」の一部に入居し、5月1日に「掛川物流センター」を開設した。同社による静岡県内への物流センター開設は今回が初めて。

 同センターは、東名高速道路掛川ICから約2.7kmに位置しており、東京(霞が関IC)から約220km、大阪(吹田IC)から約270kmと、双方からの日帰り運行が可能な距離であることから、東京・大阪間の長距離輸送における中継拠点としてのニーズを見込む。

 24年4月に施行した「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準(改善基準告示)」で定められた、ドライバーに対する1日の拘束時間は原則13時間以内であることから、1日の走行可能距離は約560km(片道約280km)といわれている。

 同社は2024年問題に対応した物流センターネットワークの見直しを推進。22年以降、完成予定のものも含め22カ所を開設している。今回の物流センター開設によって、静岡県下を中心に中部エリアの輸送ネットワーク強化と長距離輸送における中間地点機能の構築を図る。