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大阪・摂津の千里丘駅西地区再開発、大和ハ、フージャースら4社

 大阪府摂津市(森山一正市長)はJR東海道本線千里丘駅西地区の第一種市街地再開発事業において、大和ハウス工業、JR西日本不動産開発、フージャースコーポレーション、関電不動産開発の4社による共同企業体を特定事業者に.決定。6月30日に基本協定を締結した。

 同地区は、駅前の交通混雑や狭い道路に囲まれ建物が密集しているといった課題を抱えていたことから、市はその解消と駅前の賑わいの創出に向け、再開発事業を計画。22年12月に権利変換計画を決定すると共に、施設建築物の建築を担う特定建築者の公募を開始していた。

 建設地約7300平方メートルを6180平方メートルの1街区と1050平方メートルの2街区に分け、街区間にシンボルロードを通すと共に、1街区に36階建ての共同住宅(総戸数335戸)と3階建ての商業施設、駐輪場や商業施設用の駐車場棟、2街区に6階建て商業施設を開発するほか、駅前広場を新設する。共同住宅は千里丘駅に直結した高層タワーマンションとで、地震や強風に強い制振構造や摂津市の木「クスノキ」をモチーフにした外観を採用する。商業施設は駅前広場やシンボルロードに面した配置とすることで、にぎわいの創出を図る。総開発面積は約1.5ヘクタール、総事業費は約258億5000万円を見込む。着工は24年4月、工事完了は27年3月を予定。