政策

城下町の歴史的建造物活用で事業者と連携する実証実験へ 熊本市

 熊本市は、2020年6月に熊本市歴史的風致地区維持向上計画(くまもと歴史まちづくり計画)が国に認定されたのを受け、熊本城を擁する城下町の景観や活力を創造・維持するため、歴史的建造物などを活用した実証実験を2021年3月21日から同年4月11日まで実施する。町屋の活用や、テナントの誘致、蚤の市を開催する駐車場の活用、ライトアップによる夜間景観を生かし、まち歩きも交え、物件・土地所有者やテナント、来場者などと共に、今後の利活用を維持していくための持続可能な仕組みづくりを実践して検証する。

 城下町として発展してきた新町・古町地区を対象に地域住民や民間企業、行政の協働体制で歴史的建造物を活用する将来的なまちづくりを見据えたプロジェクトを展開していきたい考え。長期的なコンセプトを「五感散歩」とし、「感性が刺激され、つい歩いてみたくなるような、小さなデザインがあふれるまち」を目指すという。地域資源である歴史的建造物の家主と、まちづくりのビジョンに沿った事業をマッチングさせる仕組みづくりを考えていく。