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旭化成、杭工事データ流用問題・外部調査委の中間報告を公表

  旭化成は1月8日、杭工事施工物件のデータ流用などに関する外部調査委員会の中間報告書を公表した。
 報告書では、データ流用の原因・背景について、「データの適切な取得及び保管ができていない」「データがないことを申告せず、データ流用によって施工記録を形式的に整えることでよしとしている」「長年かつ多数回にわたってデータ流用を発生させてきた旭化成建材の管理体制・教育体制」の3点だと指摘。その上で、事後的に支持層到達の有無を検証できるのは電流計データのみであることから、「杭の施工さえ適切に行っていればデータはそれほど重要ではないという現場の感覚は、一般社会の感覚と大きく乖離しているといわざるを得ない」と判断。全社を挙げた意識改革と早急な再発防止策の実施を求めた。
 これを受けて旭化成では、「中間報告での指摘を真摯に受け止め、早急に再発防止体制の構築に取り組み、信頼の回復に向け全力を尽くしていく」としている。