総合

賃金改善意向、39.3%にとどまる 帝国データ調べ

 帝国データバンクの調査によると、2013年度に賃金改善を見込む企業は39.3%で前年調査と比べて1.8ポイントの微増にとどまった。「昨年は業績が悪く、厳しい賞与となった。今年は少し戻す予定」(専門サービス、南関東)といった声がある一方、「景気は好感触だが、実体経済が確実に良くなっていない状況では、賃金水準は当面横ばいで考えざるを得ない」(ビルメンテナンス、北陸)など慎重な意見も多く見られたようだ。

 全国2万2972社を対象にしたもので、調査期間は13年1月17日~31日。有効回答数は1万461社。

 賃金改善の具体的内容は、ベースアップ(定期昇給とは別)と賞与の引き上げ。不動産業界(256社)に限定すると、賃金改善を見込む割合は32.4%だった。