政策

トンネル内崩落事故受け、49カ所を緊急点検へ 国交省

 国土交通省道路局は12月3日、中日本高速道路が管理する中央自動車道笹子トンネル内の天井板落下死亡事故を受けて、同じ構造の天井板トンネルがある高速道路、国道を緊急点検すると発表した。
 緊急点検の対象となるトンネルは、関越道/関越トンネル、北陸道/子不知トンネル、アクアライン/東京湾アクアトンネル、上信越道/五里ヶ峯トンネル、中央道/恵那山トンネル、阪和道/長峰トンネル、京滋バイパス/宇治トンネル、九州道/肥後トンネル、中央環状線/山手トンネル、31号神戸山手線/神戸長田トンネル、国道13号/東栗子・西栗子トンネル、国道112号/月山第一・第二トンネルなど49カ所。近接目視と打音、触診による点検を天井板に上がって行う。点検は12月12日(水)までに終了する予定。点検の際、通行止めにするか車線規制で対応するかは現時点で未定だ。また、各自治体の管理道路で同様の天井板トンネルがいくつあるかについては、現在調査中。
 中日本高速道路では、今回の事故原因について「老朽化が考えられる」としているが、詳しい内容は今後立ち上げ予定の事故調査委員会で検証する。なお、過去に山崩れなどによるトンネル内死亡事故の例はあるが、直接構造物が原因となるものは今回が初めて。