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環境不動産で評価委員制度 IBECが始動

 建築環境・省エネルギー機構(IBEC)が、環境不動産を評価する評価員制度を始める。不動産物件の環境価値を判断するツールとして、同機構が5月に公開したCASBEE不動産マーケット普及版による正しい評価ができる評価員を登録するもの。評価員は、2013年度から本格的に始める予定のCASBEE不動産評価認証制度に申請する際の評価業務などを行うことができる。登録には、同機構が行う講習の受講と試験の合格が必要。2013年1~2月にかけて、東京と大阪で第一回講習を実施。2月26日に東京と大阪で試験を行う。
 受講・受験対象は主に、不動産の調査や設計、鑑定評価、管理、運用などに携わる人。特別な資格要件は設定していない。参加費用は受講料7000円、受験料は1万5000円。合格後の登録料は1万円となっている。
 CASBEEマーケット普及版は、不動産の取引や売買などに携わる人向けに開発されたもの。建築物の環境性能を簡易に評価できる手法で、不動産の価値に影響を与える項目を中心にまとめている。