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被災3県の「人々の活動」、「足踏み」から「改善」へ 総合研究開発機構が報告

 総合研究開発機構が定期的に公表している「東日本大震災復旧・復興インデックス」によると、被災3県(岩手県、宮城県、福島県)の「人々の活動状況」は2011年8~9月ごろから年末にかけて岩手県と福島県で足踏み状態だったが、直近の3カ月間(12年1~3月)では3県ともに改善した。「鉱工業生産や大口電力使用量など、製造業をはじめとする産業活動の伸びが活動状況指数の改善に寄与したが、これらは現時点でもなお、震災前水準の操業体制までには回復していない」と同機構では判断している。

 「人々の活動状況」は、被災した人々やその地域の生産・消費・流通などの状況を総合的かつ時系列に把握したもの。震災直前の状況指数が100。なお、直近の12年3月の指数は、岩手県が83.4、宮城県が76.7、福島県が77.0。参考として、全国平均は98.7となっている。