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リフォーム工事費、増加傾向続く 住宅市場研予測

 住宅・不動産市場研究会代表の伊豆宏・明海大学名誉教授は5月7日、2011~2015年度のリフォームと住宅着工の工事額予測を発表した。それによると、リフォーム工事額(増改築+改装)は2011年度の3兆5326億円から2015年度には4兆7380億円へと34%増加する。リフォーム工事の大半は改装(壁塗り、屋根ふき、内装、設備工事など)で、2015年度では90%となっている。

 改装費の1件当たり金額は年々増加する傾向で、2011年度の84万円に対し、2015年度は92万円と予測している。

 増改築の件数は、2011年度の15万1000件から2015年度は17万1000件に増加。改装件数も同じく371万1000件から465万4000件に増加する。

 また、住宅着工工事額とリフォーム額の合計(実質住宅投資額)に占めるリフォームの比率をみると、2011年度は21.5%と初めて2割台に達し、その後も増加する見込みで、2015年度には28.5%になると予測している。

 伊豆氏によると、「リフォームは住宅ストックの増加するのではなく、9年前から5年間の着工戸数に応じて増減し、ほかには勤労者可処分所得、中古住宅流通戸数の増減などが大きな変動要因になっている」という。

 この予測についての問い合わせは伊豆氏、電話/FAX共047(343)2391へ。