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既存ビルの空室床が大幅増、空室率が再び上昇 三幸エステート

 三幸エステートは、東京都心5区(千代田・中央・港・新宿・渋谷)、全国6大都市(東京23区・札幌・仙台・名古屋・大阪・福岡)の大規模ビルの空室率、募集賃料などの3月度オフィス市況をまとめた。
 それによると、都心5区の空室率は6.22%(対前月比0.22ポイント増)となり、既存ビルの空室床の大幅増で空室率は再び上昇した。一方、1坪当たりの募集賃料は2万285円(対前月比375円増)で2カ月連続で上昇。2万円台を回復した。
 同社では、「中央区湾岸エリアを中心に既存ビルでまとまった面積の空室床が発生し、現空面積が増加、空室率を押し上げた。空室率は6%前後を上下しており、需給バランスはこう着状態にある」としている。
 全国6都市の空室率は次の通り。東京23区6.9%(0.2ポイント増)、札幌7.4%(0.3ポイント増)、仙台16.3%(1.4ポイント増)、名古屋8.8%(0.1ポイント増)、大阪9.1%(0.2ポイント減)、福岡10.6%(0.4ポイント増)。