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次世代住宅研究で機構設立 北海道・牧場跡地に大型研究施設 トステム建材産業振興財団

 公益財団法人トステム建材産業振興財団(東京都江東区)は10月28日、次世代住宅の研究を共同で進める「環境技術研究機構」を設立した。現時点で賛同を表明しているのは、東京大学生産技術研究所(野城研究室)など3団体。併せて、研究施設「メム メドウズ」を北海道に開設した。
 「メム メドウズ」は約5万6000坪の牧場跡地を活用し、築30年近い厩舎や住宅、競走馬の運動施設に断熱・耐震対策を施したうえで内装を一新。長期間の実証実験も可能な環境を整えた。
 施設内には寒冷地実験住宅を設置。アイヌの伝統建築物を参考とした地熱利用型省エネ床暖房を採用したほか、建物全体を半透明膜材で包み込むことにより、自然光の明るさを実現した。冬場は地熱が膜の間に取り込まれ、断熱性能の向上が見込めるという。温熱環境の変化などを自動計測するセンサーを数カ所に設置し、長期的にデータを収集・蓄積していく計画だ。
(http://www.tostemfound.or.jp/)