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世界の都市総合ランキング、東京は4位 森記念財団

 森記念財団の都市戦略研究所は10月20日、世界主要35都市の総合力を評価する2011年の「都市総合ランキング」を発表した。都市の力を表す主要な6分野、経済、研究・開発、文化・交流、居住、環境、交通・アクセスと、都市活動を牽引する4つのグローバルアクター(経営者、研究者、アーティスト、観光客)に都市の生活者を加えた5者の視点に基づいて複眼的に都市の総合力を評価すると共に、東京の弱みを克服するための課題も明らかにするランキング。

 それによると、総合ランキングは、1位ニューヨーク、2位ロンドン、3位パリ、4位に東京が続き、評価を開始した2008年以降、4年連続で順位の変化なく4都市が選ばれた。同研究所によると、東京は依然として4位にとどまっているが、上位都市の中での国際競争力にかげりが見られるという。また、5位以下の第2グループでは、シンガポール、ソウル、香港、北京、上海などのアジア諸都市が躍進し、上位4都市との差が縮まりつつある。

 指標グループ別に見ると、東京は経済、研究・開発に強みがあり、ほかの分野でも「買い物と食事」「都市生活機能」「エコロジー」「都市内交通インフラ」が強みとなっている。一方で、弱みとなった指標グループは、「法規制・リスク」「宿泊環境」「住居コスト」「自然環境」だった。