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9月末の都心5区ビル空室率、ほぼ横ばいで推移 三鬼商事調べ

 三鬼商事(東京都中央区)によると、9月末時点における東京ビジネス地区(都心5区/千代田・中央・港・新宿・渋谷)のオフィスビルの平均空室率は8.64%で、前月比0.01ポイント低下した。8月まで5カ月連続で低下を続けてきた空室率だが、既存ビルで成約の動きが見られたものの、月内に5棟が竣工した影響で空室面積の増減に動きがなく、ほぼ横ばいで推移した。
 既存ビルの空室率は8.42%で、前月比0.08ポイントの低下。統合や自社ビルへの移転に伴う大型解約があった一方で、築浅のビルや値頃感のあるビルへの借り換え移転、館内増床などがあり空室率は小幅に低下した。また、おおむね高稼働とする新築ビルは、募集面積を残して竣工したビルがあったほか、満室稼働のビルが既存区分にシフトしたため、前月比4.5ポイント増の21.65%だった。