総合

地中熱利用で電力削減 「ジオパワーシステム」工場で採用

 梶川建設(愛知県碧南市)はこのほど、地中熱を利用した換気システム「ジオパワーシステム」を同社倉庫に完成させた。 
 地中熱とは、年間を通じ15~18度と安定した温度を保つ地中の熱エネルギーの通称。夏は地下に埋設したパイプでの熱交換により室内に冷気を、逆に冬は暖気を送り込むことで、温熱環境の改善に貢献する。ジオパワーシステム(山口県美祢市)がこのエネルギーに着目して同システムを開発、特許を取得した。
 従来の業務用スポットエアコンによる対応では、冷風と同時に廃熱も発生させることから工場内の温度が上昇し、電気料金もかさむという状態を引き起こす。これに対してジオパワーシステムを導入した建物は、エアコン使用時との比較で年間約50%以上の冷暖房を削減できるという。