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都心5区・オフィス現空面積が過去最大幅の減少、空室率は5.66%に 三幸エステート

 三幸エステートが発表した2011年8月度の大規模ビル(基準階貸室面積200坪以上)のマーケットデータをまとめた「オフィスマーケット」によると、東京都心5区(千代田・中央・港・新宿・渋谷)の空室率は5.66%で前月比0.45ポイント低下した。
 同社によると、例年8月は賃貸オフィス市場の動きが少ない月だが、1000坪を超える現空面積を解消した大規模ビルが都心5区で10棟に達し、マーケットは活況を呈したという。月間で2万5000坪を超える現空面積の低下は、1990年の集計開始以来過去最大。震災で先延ばしされたニーズがまとまって顕在化した一時的現象の可能性もあると分析している。
 ただ依然として募集面積は高い水準で、今後本格化する竣工ビルからの新規供給などのリスク要因もあり、マーケットの方向感は不透明という。また、1坪あたりの募集賃料は2万700円で、前月比坪あたり207円アップ。5カ月ぶりに上昇した。