政策

住宅瑕疵保険法人「たてもの」に行政処分、債務超過で 国交省

 国土交通省は8月31日、住宅瑕疵担保履行法に基づく住宅専門の保険会社(保険法人)の1つ、たてもの株式会社について、保険業務の一部停止を命じる行政処分を行った。同社について、6月末時点で1億7000万円もの債務超過状態であるとの事実が認められたため。9月1~30日まで、新築保険や既存住宅保険、リフォーム保険の申し込み受理などの業務が停止される。

 たてものは債務超過状態を踏まえ、7月11日から一部業務を休止。財務基盤強化や新たな業務提携先の確保を目指している。しかし、これまでに資本強化につながる状況は国交省に報告されておらず、行政処分となった。また、指定取り消しなど今後の対応について国交省は、「現在、財務状況や業務執行体制の現状について報告を求めている。その報告を踏まえて、適切な対応を検討したい」と話している。

 たてものは8月31日時点で6社ある保険法人の中でも最後発。国交省によると、新築保険の業界シェアは0.8%にとどまっている。