賃貸・管理

首都圏、新築マンションの収益力改善 東京カンテイが「PER」2011年版を発表

 東京カンテイ(東京都品川区)はこのほど、2011年の新築マンションPERを発表した。PERとは、新築マンション価格が同エリアの月額賃料の何年分に相当するかを算出したもので、「買って貸す場合の収益力」を示す。

 同社によると、首都圏のPER(23.75)が2010年から1.43ポイント低下し、3大都市圏の中で唯一改善。リーマン・ショック後の価格調整に加えて、都心~近郊エリアでの供給が復調してきていることが影響している。ただ、2006年のミニバブル期前の水準(22.88)より依然高く、現状は価格と月額賃料のバランスが以前の状況に戻る過程にあると言えそうだ。

 なお、首都圏でPERが最も低かった(=収益性が高かった)駅はJR山手線の田端。PERは16.20で、新築価格は3641万円(70平方メートル換算)、賃料(同)は18万7321円。次いで都営三田線の西高島平(16.25、3353万円、17万1941円)、ゆりかもめの有明テニスの森(16.73、5305万円、26万4321円)の順。