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「吹田千里丘計画」が「緑地評価」で認定 大京など5社

 大京、東京建物、関電不動産、長谷工コーポレーション、新日鉄都市開発の5社による「(仮称)吹田千里丘計画」(大阪府吹田市)が、都市緑化機構が運用する「社会・環境貢献緑地評価システム」(SEGES=シージェス)において、「緑の保全・創出により社会・環境に貢献する開発事業(都市開発版SEGES)」に認定された。2010年の制度本格運用以降、マンション事業では全国初の事例となる。

 SEGESは、緑を守り育てる活動を通じて社会や環境に貢献している企業の緑地を対象に、特に優れた取り組みを評価・認定する制度。今回の「都市開発版」は「つくる緑」に位置付けられ、計画・施工段階で新しく創造される緑地を対象とするものだ。

 吹田千里丘計画は、毎日放送千里丘放送センターの跡地約13ヘクタールの開発。1000戸を超すマンションが建設される。

 13ヘクタールのうち約40%となる5.1ヘクタールを緑地とし、「風景の再生」をコンセプトに既存樹を最大限生かした景観を創出。また、環境アセスメントの調査を踏まえ、多様な生物の生息域となるよう、地域の緑とつながる一体感ある植栽計画を施した。

 更に、「森の中の小径を思わせる敷地を貫く通り抜け空間」「自然の効用を五感で感じられるデザイン」「緑地を活用したイベントによるコミュニティ形成」といった点が高く評価された。