不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜 記事一覧
不動産屋の独り言 〜賃貸現場の喜怒哀楽〜
賃貸業を営む坂口有吉さんが業務に役立つヒントをちりばめながら日常の出来事を綴ります。
人情深い坂口さんは、不動産業者に対する世間の評価が不当に低いこと受け、「日々の努力も知ってほしい」と、そんな願いを込めています。
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紙上ブログ不動産屋の独り言667 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 店舗賃借人の青年から電話 電気工事業者を紹介したが
当社管理の店舗を借りている青年から「2階の住居部分の天井から銅線のようなものが下がっていて、そこから緑色の液体が垂れているんだけど、こういう場合、どうしたらいいですか?」と相談を受けた。その店舗の隣の(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言666 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 元アイドルの更新契約 減額した家賃を戻したいが
ある家主から難しい相談を受けた。「隣にある貸家の入居者の更新期限が近づいているのですが、事情があって家賃を相当に下げていて、それを通常の家賃に戻してもらいたいのです。そういう交渉をお願いできませんか(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言665 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 東京都の太陽光パネル設置義務条例 気になる経済的負担やメンテ
小池都知事が、今後新たに建てられる一戸建てやアパートの屋根にソーラーパネル設置を義務付ける条例を制定しようとしているが、私からすればめちゃくちゃな話だと思える。いくら地球温暖化を防ぐ目的でも、義務化(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言664 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 近隣に豪華な「サ高住」 高額な費用を払える人とは
ブログ仲間が記事にしていたけれど「サ高住」と言われても分からない。解説を読んだら「サービス付き高齢者向け住宅」で、介護や医療サービス、そして3食付きもあるらしい。それぞれの言葉の頭文字を取った造語の(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言662 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 更新料の扱いに差あり 他社管理の大家から相談
同じ家主がA市とB市にアパートを持っていて、A市のアパートは当社で、B市のアパートは地元の業者に管理を依頼している。以前に「あちらのアパートもオタクで管理してもらえませんか?」と言われたことがあるが、向(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言661 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 エアコンの取り付けで発覚 下見に行ってみるとゴミ屋敷
当社の近くのアパートに高齢男性が1人で入居している。生活保護ではない。家賃は前の月の半ばくらいに翌月分を振り込んでくる。そういう意味では優良な入居者なのだが、「エアコンの効きが悪いんで見てくれないか(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言660 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 隣同士のトラブルに巻き込まれて4 家主の気持ちも考えてほしい
宝石店のKさんの言い分も分からないではない。「建て替え間近で、いつまでその店で営業させてもらえるか分からないとしても、だから設備に金を掛けたくないとしても、焙煎をするなら高い煙突や強力な換気扇を設け(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言659 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 隣同士のトラブルに巻き込まれて3 商売が軌道に乗るよう協力したが
どう考えても騒ぎを大きくしているのは宝石店の店主だし、やっていることは「嫌がらせ」とも思えるのだが、珈琲店の店主の主張も私としては首をかしげたくなる。私はなんとか商売が軌道に乗ってくれたら、といろい(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言658 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 隣同士のトラブルに巻き込まれて2 消防車とパトカーが店の前に
宝石店の店主が怒って乗り込んでくるといけないので、私が2時間焙煎に付き合って、夕方6時になって焙煎が終わり、「さあ帰ろう」と思ったところに、ものすごいサイレンの音。6台の消防車と2台のパトカーが近付いて(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言657 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 隣同士のトラブルに巻き込まれて1 焙煎の煙とにおいにクレーム
隣同士、と言っても住居ではなく店舗の話。当社が借りている建物は今、建て替えの話が進んでいて、1年くらい先には建て替えになりそう。2年前に当社の隣のスナックが閉店し、家主は誰にも貸さないでいたのだが、う(続く) -
656 日曜の夜に入居者から電話 横柄な口の利き方にうんざり
夜7時半に携帯が鳴った。同業者から物件の問い合わせかな、と思ったら入居者だった。それも私が嫌っているご主人からだ。電話に出ないわけにもいかないから出てみると、「お風呂のお湯が出ないから、すぐ修理業者(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言655 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 認知症になった老婦人のその後 滞納家賃は子供4人が負担
私のことを「宝石を盗んだ泥棒」と言い始めた老婦人。立ち退きを迫られていたものの、転居先の当てもなく、仮に見つかったとしても審査が下りないのは明白で、子供たちはその老婦人(母親)からずっとDVを受けていた(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言654 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 入居者から届いたメール 毎朝、大家が大声で世間話
定休日である水曜日は、私はファミリーレストランのモーニングに行っている。ホールのスタッフとは顔なじみで、手が空いたときには軽いおしゃべりをして気分転換を図っているのだが、そこにあるアパートの2階に住(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言653 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 案内を受ける本当の理由は? (下) 値段交渉した努力が無に
役所の生活福祉課や社会福祉協議会などとタイアップして部屋探しに困窮している人専門で相談に乗ってくれる業者がある。その会社の営業ウーマンOさんとは懇意にしていて、私が逆に相談に乗っていることもあるので(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言652 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 案内を受ける本当の目的は? (上) 車椅子で生活できる部屋を依頼され
古くからの知人で、以前から「車椅子で生活している姉の部屋探しをしてもらえないか」と私に依頼してくる人物がいる。「これから生活保護の申請をするので家賃は5万3700円までで、車椅子で室内に入れることが条件(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言651 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 最初に言ってほしかった 実は他業者で内見済み
こういうことは多くの不動産業者が体験していることだと思うのだが…。以前に当社で部屋探しをさせてもらった女性が朝8時にメールをしてきた。最近職場が移動になったことで引っ越しを考えているとのこと。希望条件(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言650 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 保証会社が通っても断りたい客 文字には人柄が現れる
当社で入居者募集をしていた貸家に申し込みが入った。長く空いていて家主も焦っていたし、契約したいのはヤマヤマだったが、ファクスで送られてきた申込書を見た瞬間、断りたいと思った。本人の自筆であろう申込書(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言649 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 神様仏様から泥棒に降格した話 4 納得してくれる移転先を
その老婦人、若い頃、誕生日のたびに両親が1つずつ宝石を買ってくれていて、中にはかなり立派な宝石もあったとのことで、そのうちで一番立派だったのがルビーだったらしい。連帯保証人として代位弁済していたり、(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言648 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 神様仏様から泥棒に降格した話 3 盗みの疑惑をかけられ
私としてはどちらにとっても悪くない妥協案だと思って入居者である老婦人に連絡すると、老婦人は「家賃が遅れたことはありません。いつもちゃんと振り込んでいますよ」と言う。家主の長女は家賃の振り込み通帳を母(続く) -
紙上ブログ不動産屋の独り言647 賃貸現場の喜怒哀楽 坂口有吉 神様仏様から泥棒に降格した話 2 滞納と立退料相殺を提案
家主がアパートを売却するにしても、老婦人の滞納は精算しなければならないもの。つい最近まで高齢者でも雇ってくれるファーストフード店でバイトしていたが、もうやめて今は収入の道がない。年金だけでは食べてい(続く)