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スマートマンションと居住者サービス

連載 住新記者のひとりごと

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 本日(7月2日)、三井不動産レジデンシャルが東京都港区で開発を進めているマンション(パークホームズ品川ザレジデンス・総戸数209戸)の発表会に足を運びました。目的は、物件そのものというよりも、その物件で導入する予定のMEMS(マンションエネルギーマネジメントシステム)やHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)を使った居住者向けサービス。西新宿で2014年1月に入居開始予定のマンション(パークタワー西新宿エムズポート・総戸数179戸が完売済み)が導入第一号物件になる予定ですが、サービス内容の開示が今回の物件発表会と同時になったようです。

HEMSの価値向上へ

 私自身、先日まで、MEMSやHEMSを導入したスマートマンションの動向を取材していました。連載「スマートマンションの効果」(住宅新報2013年6月4日号〜6月18日号)として、まとめているのですが、この取材で感じたのは、まさしく「スマートマンションをより普及させるためには、MEMSなどを導入することで受けられるサービスがもっと必要ではないか」ということでした。

 MEMSやHEMSではエネルギー利用量の見える化のほか、電力一括受電の仕組みと連携することで、時間帯別電力料金といったサービスの提供ができます。これは、各家庭の電気代削減につながる居住者メリットと言えます。一方で、MEMSやHEMSの導入には一定の費用がかかります。その費用対効果を踏まえ、さらに普及を進めようと考えるなら、前述とは別のサービスで、MEMSやHEMSを導入することの価値を向上させる必要があるのではないかということです。

 さて、三井不動産レジデンシャルが導入する予定のサービスですが、それは、HEMSが把握する各家庭の電力使用状況を基に、ライフスタイルを分析して、それに対応した商業施設の優待サービスを提供するものです。例えば、キッチンの電力使用が少ない家庭というデータを基に、外食が多いライフスタイルと分析して、レストランの優待サービスを提供するといったイメージです。併せて、夏や冬の電力需給ひっ迫時には、商業施設の優待サービスを提供して、外出による節電を促すサービスも行うようです。その辺りは、本日のニュース配信(HEMSの電力利用情報活用でマンション居住者サービス 三井不レジ)でも紹介しています。

商業施設との提携ポイントに

 実は、HEMSが電力使用情報を基にライフスタイルを分析して、それに併せたサービスを提供する、また、節電が求められる時間帯に併せて、外出を促すサービスを提供するという構想自体は、従前からその実現可能性が聞かれていました。ただ、そのためには、優待サービスなどを提供してくれるお店との提携関係を作る必要があります。その中で、三井不動産レジデンシャルは、その優待サービスの提供元となるプラットホームを持っていた。三井不動産グループが供給する住宅居住者向けのメンバーシップサービス、三井のすまいLOOPです。レストランや家電量販店など300施設と提携しているといいます。これは今回のサービスのポイントと言えるでしょう。

 スマートマンションは、居住者の節電意識の向上に加えて、経済産業省が今年度から補助金で後押しを始めたこともあり、増加基調にあります。それが今後、更に拡大していくかどうかは、やはりMEMSやHEMSの導入で、居住者がどれだけの利益を得られるかが1つのカギになると思います。

 パークホームズ品川ザレジデンスは、7月6日に販売開始予定です。HEMSやMEMSの導入で受けられる新たなサービスが、販売現場でどういった評価を得るのか、注目したいところです。(編集部Y)

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