売買仲介

不動産競売2023年上半期 市場収縮が止まらない 倒産増加も不良債権化に至らず 過去に類を見ない低水準へ

 不動産競売市場の収縮が止まらない。新型コロナウイルス感染下では政府による実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)が企業の資金繰りを支えてきたが、その融資の元本返済が徐々に本格化し、倒産が増加するにつれて競売物件が増加に転じると思いきや、競売件数はなお減少が続く想定外の動きを見せている。品不足感が募って競売市場から一時撤退の声も聞かれ、参入事業者の顔ぶれも固定化されつつある。2023年上期(1~6月)の東京地裁本庁の開札状況は、不動産景気の強さと消費者の購買意欲の二極化を映し出している。(中野淳)

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