古民家宿の物語 日本全国リノベーション 15 和歌山県田辺市「秋津野ガルテン」(中) 活動の共感で県外からも出資
住宅新報 2022年9月13日 号 13面
前回では、秋津野ガルテンの原点として「秋津野塾」による地域活動を紹介した。経済不安、若者の流出、後継者問題などを話し合ってきた関係性が蓄積し、その前提があったことで木造校舎の課題にもスムーズに入れたそうだ。そして県外にまで大きな共感を呼んだ。 ライター/インバウンドコンサルタント 此松武彦
活用を考えたい
秋津野ガルテンのきっかけは00年のこと。田辺市が上秋津小学校について、現建設地の近隣に新しく建て替える計画を発表したことに始まる。小学校の木造校舎が老朽化し、跡地は宅地にする案が有力とされた。
しかし、同小学校は物理的にも精神的にも地域の真ん中にあり、旧校舎を保存すべきとの声が秋津野塾で挙がった。そこで、メンバーは、その旨を行政に伝え、市長から「一度、どういったことができるか地域の皆さんで考えてください」という話を引き出したのだ。















