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「富士スピードウェイホテル」10月7日開業 トヨタ不が所有・経営、ハイアットが運営 静岡産食材などで地域連携

 トヨタ不動産と富士スピードウェイホテルは、10月7日に「富士スピードウェイホテル」(静岡県駿東郡小山町、全120室)を開業することを決定した。7月7日から宿泊予約受付を開始。同ホテルの1、2階には、約130年にわたるモータースポーツの歴史とレーシングカーを展示した「富士モータースポーツミュージアム」を併設する。同ホテルとミュージアムは、トヨタ自動車が進める体験型複合施設「富士モーターフォレスト」の中核施設。来年以降も温浴施設などの周辺整備や「ウーブン・シティ」(今週のことば)との連携に加え、レストランでの静岡産の食材利用、アウトレットモールや周辺ゴルフ場など地域との連携を進める。

 「富士モーターフォレスト」を進めるトヨタ自動車の西塚淳BRフォレスト準備室長は、「『大人の遊び場・社交場』というコンセプトを実現する上で大変重要で欠かせない場所。多くの人がここへ来て体験が広がっていく施設になっていくことを期待している」と語った。モータースポーツ好きのみならず、周辺施設と連携し、家族も楽しめる施設を目指す。

 同ホテルは、トヨタ不動産が所有・経営し、ハイアットが運営する。ハイアットのコレクションブランド「アンバウンド コレクション by Hyatt」が日本初進出。モータースポーツの魅力とラグジュアリーホテルのホスピタリティを同時に楽しむことができる。

 スイートの21室、ヴィラの5室を含む全120室にテラスかバルコニーを設置。サーキットの3分の1を一望できる「サーキットビュー」や富士山が見られる「富士山ビュー」といった眺望が特徴だ。ホテルの離れに位置する専用ガレージ付きヴィラでは、愛車を眺められると共に、愛犬と一緒に宿泊可能。小型犬で3頭、大・中型犬で2頭まで受け入れ、専用のシャワースペースも設けている。

ウェルネス棟を設置

 館内の4つの飲食施設では静岡県産の食材を利用。料理を通じて静岡の魅力を宿泊客に再発見してもらうと共にフードロスや食品廃棄の削減などにも取り組む。別棟に位置する「Omika Wellness&Spa」は、1棟すべてがウェルネスに特化。棟内には、温泉浴場、スパ、屋内プール、事務を設置する。

 宿泊料金は、1泊5万5650円(平日、2人1室利用、消費税込み、入湯税・サービル料別)からを予定。開業記念宿泊プランでは、朝食付き、5000円分のホテルクレジット、1回4583円分の給油チケットなどが付いて1泊6万3664円(同)からとなっている。