売買仲介

アットホーム 50坪以下の貸店舗賃料 東京都心で上昇傾向 路面店以外は弱含みも

 アットホームは5月11日、「50坪以下の貸店舗の募集動向」(21年10月~22年3月)を発表した。それによれば、東京9エリア(銀座、新橋・虎ノ門、六本木、渋谷、原宿・表参道、恵比寿・目黒・中目黒、新宿、池袋、上野・浅草)を調べたところ、飲食店可物件の賃料は1坪当たり2万6120円(前期比4.3%上昇)となり、飲食店不可物件が同1万7302円(同0.6%上昇)だった。

 飲食店可能物件を見ると、「原宿・表参道」が坪2万9905円(前期比4.2%上昇)で賃料が最も高かった。2位は「渋谷」の同2万9691円(同7.3%上昇)、3位が「銀座」の同2万8451円(同0.0%)だった。

 飲食店不可物件では、賃料水準の1位は「銀座」となり、坪2万2730円(前期比2.3%上昇)だった。2位は「原宿・表参道」が同2万2265円(同2.0%下落)、3位が「渋谷」で同1万9274円(同5.0%上昇)と続いた。

 フロア別に賃料を見ると、1階部分は坪2万5205円(同2.1%上昇)となり、1階以外は同1万9948円(同1.0%下落)となった。

 フロア別賃料トップ3は、1階部分で最高水準が「渋谷」(坪3万1722円、前期比13.6%上昇)となり、「銀座」(同3万1667円、同1.2%下落)、「原宿・表参道」(同3万588円、同6.6%上昇)が続いた。

 1階部分以外のトップ3は「銀座」が同2万3832円(同1.8%下落)、「原宿・表参道」が同2万1978円(同4.0%下落)、「新橋・虎ノ門」が2万1739円(同3.1%上昇)の順番だ。

 また、大阪と名古屋も同様に調べており、「大阪・梅田」は1階部分の賃料が4期連続で上昇し、18年上期以降の最高賃料を更新した。名古屋は「栄」で前期比・前年同期比のいずれもプラスとなり、飲食店可能物件では前期比13.1%と大幅に上昇した。