幅広い業種・業態に対応して、住宅・不動産管理関連では、三菱地所ホーム(東京都中央区)や川木建設(埼玉県川越市)など、宿泊業やIT企業なども導入。有料登録で1600社を超え、無料を含めて約30万ユーザーが業務管理の改善で活用している。
特徴は一覧表示で全体像を俯瞰(ふかん)できる点にある。業務や担当者、物件別の「カード」をドラッグ&ドロップで付せんのように貼ったり外したりして〝かんばん〟のように縦列や横列に並べることで、全体状況を把握できる(写真)。優先度に応じて色分けができるそのカードを開くと、各種の情報が集約されている。その中では、テキスト文面で会話してコメントを添えられる。業務の経緯の振り返りも容易になる。
同時に進行する複数のプロジェクトでもカードを横断的に見ることで、それぞれの進行状況が分かる。迅速な対応でタイムマネジメントを実現する。閲覧の制限や招待者を設定し、絞り込み機能で担当者や期間、物件ごとに抽出できる。リアルタイムに情報が更新され、自動でデータを保管して整理の手間がない。それぞれのカードは、従来のホワイトボードのように〝ガントチャート形式〟の棒グラフの日程表示にリンクして、スケジュールを把握しやすい。
4人までは無料プランで、編集作業を無期限に使える。閲覧だけならば、人数に制限がない。DX化ツールの導入には、「すぐに全員が使えるように、抵抗感のない機能がカギになる」(同社Jooto事業部営業チームマネージャーの星野恭平氏)。直感的な操作性がそれを実現し、運用が定着するようサポート体制を充実させている。
同社同部事業部長の山田真輔氏は、「今までの運用の延長線上のそのままにデジタル化に移行しやすい。情報共有や引継ぎが容易で、在宅勤務やオフィスでも、場所や時間を選ばない」と話している。