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東京建物「東京スクエアガーデン」、オープンイノベの場に オフィスプラットフォーム導入や廃プラ実証実験

 東京建物は、運営する複合オフィスビル「東京スクエアガーデン」(東京都中央区京橋)をオープンイノベーションの場として活用する。同社は(株)ビットキー(東京都中央区)と資本業務提携契約を締結。オフィスビル向けプラットフォームを導入する。「東京スクエアガーデン」では、SDGs(持続可能な開発目標)活動の情報発信拠点や、スタートアップ企業と共同で廃プラスチックのリサイクル実証実験を実施。同社は、八重洲・日本橋・京橋エリアにおいてイノベーションを生み出すまちづくりを目指しており、「東京スクエアガーデン」をライブショールームとする。

 「東京スクエアガーデン」に導入する、ビットキーのオフィスビル向けプラットフォーム「workhub(ワークハブ)」は、オフィスに導入されている既存の様々なIoT機器やサービスについて、利用者を軸(ハブ)として連携する仕組み。利用者がスマホでワークハブにアクセスすれば、日頃利用している会議室予約システム、他のメーカーのエレベーター呼び出しシステムや空調コントロール、そして飲食テナントの食事配達サービスでも、すべて利用者認証されて利用することができる。

 更に、通行許可が必要なセキュリティゲートなどでは、ID認証の際、ICカード、パスコード、QRコード、顔認証などを組み合わせた柔軟な利用・運用を実現している。

 ビットキーは、7月以降にテナントとして「東京スクエアガーデン」に入居予定。ワークハブを体験できるライブショールームとなる見通しだ。将来的には東京建物が運営する他のビルへのワークハブ導入も検討する。

 東京建物は、「東京スクエアガーデン」のテナントであるブリヂストンと環境配慮型の素材開発から循環までを推進するTBMと共に、オフィスから出た廃プラスチックのリサイクル実証実験を3月から5月末まで実施。自動選別装置で選別された資源プラスチックとして再生する。

 同社は、スタートアップ企業などとの連携を促し、イノベーションのエコシステム形成を図る。