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保育園に無償で抗菌塗装 除菌隊 有志企業が活動本格化

 3月28日、塗装・塗料関連の有志企業によるボランティアネットワーク「除菌隊」(間中恭弘代表)が、東京都内の保育園4施設で、園内の抗菌・抗ウイルス処置の活動を実施した。

 同日、世田谷区の駒沢どろんこ保育園(岩森千花施設長)で活動を行ったのは、間中代表のほか、杉田塗装(杉田和樹社長)や塗料の製造販売を手掛けるNCK(田口道之社長)から参加したメンバー8人。菌やウイルス対策効果と共に、人体に悪影響を及ぼさないよう吟味したコーティング液を使用し、園内の壁面や建材、設備等に噴霧した。

 今回の活動により、2月に本格的な取り組みを開始した「除菌隊」の実績は、首都圏の計13施設(3月28日現在)となった。

 「除菌隊」は、NCKの代表を務めていた間中氏が、コロナ禍における医療機関や保育施設等の困難を知って立ち上げた有志組織。間中氏は長年培った事業の経験を生かし、一過性の消毒・除菌ではなく、塗装などを施して持続的に抗菌や新型コロナ対策を図るボランティアを目指し、20年10月に「除菌隊」を立ち上げ、志に共感する企業を募り、登録数は約400社(21年3月現在)となっている。

 間中氏は「子供たちから笑顔をもらうため、今後も全国で活動を広げていきたい。各地域のリフォーム事業者にもぜひ協力してもらえれば」と力を込めて語った。