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大言小語 資格試験シーズンが到来

 住宅・不動産関連資格試験のゴールデンシーズンが到来した。10月21日に実施される宅建試験をはじめ、10月から各種試験が目白押しだ。年末までにマンション管理士、管理業務主任者、ビル経営管理士、不動産コンサルティング技能、ホームインスペクター、不動産仲介士、競売不動産取扱主任者など、新旧入り交る資格試験が続く。

 ▼初受験組も、再チャレンジ組にしても試験日が近くなるにつれて、「今年こそ」と意気込みも高まるこの時期は、通勤中、参考書を片手に試験勉強に没頭する姿も頻繁に見かける。民間資格の中には、受験要件を引き下げるものも見られる。だが、門戸は広がっても、試験の難易度が下がることはまずない。受験者の真剣度も、年々高まるのも当然だ。

 ▼肝心の受験者数は、業界最多といわれる宅建試験が前年を5000人近くも上回る約23万6000人に達した。ホームインスペクター資格試験は、4年目にして初めて1000人の大台を超えたという。いずれも根強い資格人気もうかがわせる。

 ▼かつては、仕事に不可欠との動機から資格試験を志す人が多かったように思うが、最近は資格を生かして、自分が描く理想の仕事に挑戦したいと、大きな夢を持った受験者が増えているように感じる。1人でも多くの業界人が難関を突破して、活躍してくれることに期待したい。