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ナックグループ  工務店支援のAIツールを提供開始

 ナックグループで工務店支援を行う建築コンサルティングカンパニーは10月17日、ビルダーが抱える課題を解決するデジタルツール「NAC AI TOOL」を発売した。

 IT化が進まず、人手不足や受注減少などの課題に対応できていない工務店に向けた、顧客への提案から見積もり、外部との受発注などに存在する課題を解決するために、ホームページ制作でCMS(コンテンツマネジメントシステム)や検索エンジンの最適化に強みを持つグリーンツリー(東京都渋谷区)の森田健太郎社長や、中小企業向けのAIツール開発を手掛けるTRIBE(札幌市中央区)の高井翔平代表、茨城県で住宅のリノベーション・リフォームを手掛けるStyle Design(茨城県土浦市、嶋田一也社長)の稲葉龍也会長と共同開発した。

 森田社長がプラットフォームの構築・監修、高井代表だAI活用ソフトの構築・監修に当たり、稲葉会長がAIの精度向上に協力した。

 顧客との打ち合わせ内容をAIがテキストデータ化する機能や、DXによる迅速な積算・見積決算機能を搭載。社内外での情報共有が容易になるほか、顧客とのスムーズな意思疎通、迅速・的確な資料作成による成約率アップなどが見込まれる。また、通常では作成に10~20時間ほどかかるプレゼンテーション資料を5分程度で自動作成することから、業務効率の大幅な向上も見込む。

 更に、手間のかかる積算や見積もりの自動化によって、単価の見直しや設計変更などに素早く対応できるほか、デジタルでの一元管理によってミス低減とコスト削減、精度向上と大幅な効率化などができる。また、効率的な実行予算管理が可能になり、経営の安定化への寄与も見込める。