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デジタルサイネージ事業に本格参入 ラクスル

 ラクスル(東京都港区)は、広告を電子的に掲示するデジタルサイネージ事業に本格参入した。新たなプラットフォーム「ラクスルサイネージ」の提供を開始する。全国30万面を超える小型サイネージを地図上で検索して比較検討や発注を行える。レポートの提供で広告投資対効果を可視化する。

 新プラットフォームは、位置情報ビッグデータと生成AI(人工知能)による人流データ技術に強みを持つクロスロケーションズ(東京都渋谷区)と業務提携して開発した。デジタルサイネージは、「来店直前の接点」になるとして注目が集まっている。同社によると、その市場は2027年に1300億円規模に達するという。ただ、広告主にとって、価格の不透明さや効果測定の不十分さ、専門知識を要する煩雑な作業が出稿の判断を鈍らせている。

 新プラットフォームはこれら課題を解決する。全国30万面のサイネージを目的や用途に合わせてEC(電子商取引)の感覚で簡便に購入できる。スマートフォン広告とセットで提供し、デジタルサイネージを視認できるエリアにいる消費者を特定し、リアルタイムに情報も届けられるようにする。人流データやアンケート調査結果のレポートの提供で広告投資対効果を可視化する。