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成田空港近く約45万㎡に国際物流拠点を開発 JAL×ヒューリック

 JAL(東京都品川区)とヒューリック(東京都中央区)は、成田空港の近接地「千葉県成田市下福田地区」に開発する「航空上屋施設」(保税蔵置場)と「物流施設」を一体化させた国内初という国際物流拠点「WING NRT」で、運営を共同で進めることで合意した。

 現在、当該地区では、ヒューリックが全体土地約45万平方メートルを既に取得し、造成工事に着手している。2027年の建設工事に着手し、2029年の開業を目指している。建物規模は、合計約42万平方メートル(うち、上屋施設延べ約15万平方メートル)。

 一方、JALでは当該地区の上屋施設で、最先端のテクノロジー機器を導入し、医薬品専用定温庫、高機能冷蔵・冷凍庫などを完備させ、様々な物流ニーズに適応する。当該地区の開業後も両社は、施設運営や進出企業の誘致についても共同で取り組んでいく。

 同空港では現在、第3滑走路の新設など更なる機能強化に向けた取り組みが進められている。今回の両社が運営する当該街区が誕生することで、空港内施設との一体運用により、第3滑走路の供用開始で見込まれる需要の大幅な増加の受け皿を確保する。空港外施設の特性を生かした国際競争力を向上させ、東アジアでの航空貨物のハブ空港としての位置づけを確立していく。