総合

SNSと地図活用のMEOで不動産集客 エクシム・BESW

 不動産広告宣伝の企画・制作のエクシム(さいたま市大宮区)と、企業マーケティング支援のBESW(東京都台東区)は、住宅・不動産会社向けセミナー「口コミ効果を意識していますか? SNS・MEOを活用した集客の新常識」をオンラインで開催した。

 BESW代表取締役の田中千晶氏は、SNSを活用した集客方法について、「運用を始める前の準備として、目的を明確化させる。ターゲットの顧客層となるペルソナを策定し、ペルソナは定期的に見直す。目標は、閲覧者のフォロワー数やいいね!の反応の数ではなく、成約から逆算してDMや来店の反響数などを設定する。人件費と対照して費用対効果を分析する。コンテンツを作成して分析する。これらの取り組みのサイクルを重ねること。コンテンツは、広告宣伝の要素が強い内容はすぐに離脱されてしまう。リピーター数などの実績・役立ち情報・時事ニュースなどの多面性要素・告知を4対4対3対1の割合にすると、効果的に訴求できる」と前提を説明した。

 その上で、「SNSは認知の拡大のために使い、そこから受け皿となる企業各社のホームページに誘導して成約につなげていく流れになる。やる気さえあれば何とかなるため、大仰に構えず、スキマ時間を使って無理せずに運用することが継続できる秘訣となる。SNSは、あくまでもコミュニケーションツールであり、積極的なアプローチが大切。ザイオンス効果(単純接触効果)といって、接触する頻度が多いほど、人は親しみを持つ」と解説した。

 エクシブの坂下大地氏は、MEO(マップエンジン最適化)について、「最近注目され始めているMEO対策は、グーグルマップなどのウェブ上の地図で検索結果が上位に表示されるようにする施策のこと。ウェブ検索の利用者は、自身の現在位置を軸に情報を探すローカル検索が全体の半数を占めている。そのうち7割は、検索後そのまま来店している。また、検索画面のトップを確認して、次の行動として個別のウェブサイトへ移動することは少ない。検索利用者の6割は、そのまま離脱している。そのため、検索後すぐの表示内容が重要となり、検索後のトップ画面上の地図を使って消費者に無料で訴求できるグーグル・ビジネスプロフィールの工夫が重要となる。低コストで訴求効果が高く、ウェブ集客の有用な手段となり、実際に来店につなげている企業は多い」と解説した。