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北國FH、地所設計 金沢で2万平方メートル超のビルで全国初「Nearly ZEB」

 北國フィナンシャルホールディングス、三菱地所設計は、オフィスビル「Hirooka Terrace」(石川県金沢市)を、建築物省エネ法に基づく第三者認証制度である「BELS」認定の最⾼評価(5つ星)と、「Nearly ZEB」を取得した。延べ床面積2万平方メートル超の建物での「Nearly ZEB」取得は全国で初めて。2025年7月の竣工予定。北國銀⾏本店に隣接し、交流拠点としてテナント企業が成長する、まちに開かれた場所を⽬指す。

 「ケヤキテラス・モクテラス」は、緑豊かな周辺環境への眺望を確保すると共に、オフィス専有部への⽇射遮蔽の役割を果たすことで、⾼性能外装との組み合わせ空調への依存度を低減。地下⽔を利⽤した熱源システムをはじめとする⾼効率設備を計画することで徹底した省エネルギー対策を行った。屋上などに集中配置した太陽光発電設備での創エネルギーにより、建物全体で「Nearly ZEB」を取得した。

 また、「ケヤキテラス・モクテラス」はテナントや地域のための交流スペースとして機能。各階に設けられたラウンジや低層部に広がる交流空間、13階のスカイテラスなど、建物各部に交流を促す多様なスペースを計画している。

 三菱地所グループなどが設立したMEC Industry (⿅児島県姶良郡湧⽔町)が開発した配筋付型枠製材「MIデッキ」を過去最⼤規模で採用。上昇界のコンクリート床の裏面に使用している。