住まい・暮らし・文化

富士通ゼネラル「エアコンフィルター自動清掃機構」が未来技術遺産に

 国立科学博物館が認定する22年度の「重要科学技術史資料」(未来技術遺産)に、03年に発売した「ノクリア(AS28JPZ)」が登録された。
 同商品は一定時間の運転終了後、フィルターが自動で上下することによってブラシがフィルターをこすりホコリを除去する「フィルター自動清掃機構」を世界で初めて搭載。それまで2週間に1回程度のフィルター掃除が性能維持に必要とされていたのを、年に1回程度、ダストボックス内の埃を除去する程度にとどめるなど、メンテナンスを大幅に軽減するとともに、フィルターの目詰まりによる運転効率の悪化を防止し、省エネ性を維持するなど、その後の高機能エアコンの標準機能として広く定着した。
 未来技術遺産は、科学技術の発達史上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つものや、国民生活、経済、社会、文化のあり方に顕著な影響を与えたものを科学技術史資料をとして保存し、未来へ引き継ぐ目的で、国立科学博物館が08年より毎年登録しているもの。
 同商品においては、清掃の自動化によって、エアコン本体の冷暖房の効率を自動で維持するほか、掃除の手間が減ることで利用者の利便性を大きく向上するなどのエアコンの効率維持と利便性の向上をもたらした点が、評価された。