マンション・開発・経営

LAHD中計を策定 3年間で経常利益2.5倍へ

 ラ・アトレの持ち株会社として20年7月に設立したLAホールディングスは23年12月期を最終年度とする中期経営計画を策定した。既存のコア事業の拡充と新規事業の創出によって、3年間で売上高207億円(20年12月期比50.5%増)、営業利益28億円(同149.1%増)、経常利益25億円(同155.6%増)、純利益17億円(同161.5%増)を目指す。
 コア事業のうち、賃貸レジデンスや分譲マンションなど住宅系の開発では、ライフスタイルの多様化に対応した住宅を開発することで、新たな価値創出を図り、独自のポジション構築を目指す。商業系ビルの開発では、現在進行中の成城学園前や下高井戸のほか、ポテンシャルの高いエリアに注力することで差別化を図る。不動産賃貸事業では、毎年10億円を上積みし、資産残高100億円超を目指す。
 また、再生可能エネルギー事業への参入や、自己資金及びファンド組成による新規事業投資を計画。新規事業投資は、(1)九州エリアの成長著しいスタートアップ企業、(2)事業承継を検討中の企業、(3)再編を求める企業を投資対象とすることで、事業領域の拡大を図る。
 同社の20年度は、売上高137億5700万円(ラ・アトレとの前年度比17.9%増)、営業利益11億2400万円(同50.7%減)、経常利益9億7800万円(同51.9%減)、当期純利益6億5000万円(同52.9%減)の増収減益だった。